「痛くなったら行けば大丈夫!」
そんな風に思っていませんか?
歯は一度削ってしまうと元に戻せない大切なもの。
そして、むし歯は一度かかってしまうと再発してしまうやっかいな病気です。
むし歯のことについて正しい知識を身に付けて、歯が長持ちする生活をはじめましょう。
むし歯治療
むし歯治療は大きさや位置によって治療方法が異なり、1つの症状に対して複数の選択肢がございます。
例えば、むし歯が進行しすぎてしまうと、「歯の神経を取る」「神経を取らない」といった選択があります。
当院では患者さんにしっかり症状をご説明し、でき得る治療をご説明し、治療方法を患者さんご自身にお選びいただきます。
むし歯は小さくて浅いほど、痛みも無く、治療費も抑えることができますので、なるべく早い段階で受診することをおすすめします。
むし歯の原因は?

むし歯は口の中の細菌が歯を溶かしてしまう状態を言います。
この細菌(むし歯菌)は砂糖などの糖分を好み、口の中に入った糖分を食べ、代わりに酸を排出します。
この排出された酸によって歯が溶けてむし歯になります。
むし歯の進行状況
-
STEP1
健康な歯の状態むし歯になっていない健康な歯の状態です。歯みがきの際、目に見えないみがき残しなどが原因でむし歯になる場合がございます。
むし歯になる前に予防処置をお勧めいたします。 -
STEP2
むし歯レベル1歯の一番表層にあたるエナメル質に穴が開いた状態です。
この段階では痛みがないのでむし歯に気づきにくいですが、れっきとしたむし歯です。早めの治療であれば痛みもほとんどなく、治療費もあまりかかりません。 -
STEP3
むし歯レベル2むし歯レベル1の状態でしばらく放置した状態です。
治療を行わなかったせいで、エナメル質の下にある象牙質にむし歯が達してしまいました。歯がしみるなどの症状が出はじめます。
この段階であれば比較的簡単な治療で終わります。 -
STEP4
むし歯レベル3むし歯が神経に達した状態です。
場合によっては夜も眠れないほどの痛みが出てきます。
治療せずこのままの状況で放置してしまうと、歯を抜かなくてはいけない状況になってしまいます。 -
STEP4
むし歯レベル4神経が死んでしまった状態です。
神経が死んでしまったので強い痛みはありませんが、噛むと痛みや違和感があったり、膿が溜まって顔がはれたり、細菌が血管を通り全身に影響をおよぼす可能性があります。
大切なのは術後のケア

初期段階の治療では、歯をあまり削らず詰め物をする治療をお勧めしております。
詰め物というと一般的には金属の詰め物を使用しますが、金属の詰め物ですとお口を開いた時に中の金属が見えてしまう事に抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
当院でおすすめしている詰め物は白いため、お口を開いた時に金属の色が見えることがありませんのでご安心ください。そして、治療後とても大切なのは術後のケアです。
むし歯を治療することができても、むし歯が原因で削ったり失ってしまった歯は元に戻すことはできません。
健康な歯をいつまでも保つために、定期検診を受けるようにしましょう。
子どものむし歯治療・予防
お子さんの治療で大切なのは「協力しあうこと」

お子さんを治療するために大切なことは、歯科医院・お子さん・保護者様の3者の協力があって初めてしっかりとした治療を行えます。
歯科医院で出来ることは、治療をし、予防をすること。
保護者の方が出来ることは、お子さんの歯磨きのお手伝いや食生活の管理、指しゃぶりなどのくせの防止。
そして、歯科医院と保護者の方が一緒になって、お子さんに歯の大切さを伝え見守ることがお子さんの口腔環境の向上の秘訣です。
大切なお子さんの将来のために、今だからこそ出来ることを、しっかりと行っていきましょう。
乳歯と永久歯の関係性について

「乳歯がむし歯でも、いずれ生え変わるから大丈夫」
そんな風に思っていませんか?
確かに、成長するにつれて乳歯は永久歯に生え変わります。しかし、乳歯の状態は永久歯に引き継がれるため、「乳歯がむし歯がむし歯のままだと、永久歯もむし歯になりやすく」「乳歯がむし歯に強い歯だと、永久歯もむし歯に強い歯」になるのです。
口腔環境の良くない乳歯が永久歯に与える影響
- 永久歯の質や形を悪くする
- 永久歯の歯並びが悪くなる
- 発音の障害が出る
- 体全体やアゴの発育に影響を与える
乳歯のむし歯を予防するにはどんなことをすればいいの?
乳歯について

むし歯になりやすく、進行も早いのが特徴です。エナメル質が薄い乳歯は、むし歯菌が歯の神経に達するスピードが早いので、むし歯になるとお子さんに痛い思いをさせてしまいます。
「むし歯のサイン」を見つけましょう

しかし、このような症状の場合、とても深い所までむし歯が進行してしまっている状態がとても多いのです。
- 乳歯の表面に小さなくぼみがある
- 歯の隙間が黄色くなっている
「歯が生え変わる時期」も注意して見ていきましょう

外からお口の中を見ても歯ぐきの中の状態は分からないので、むし歯になっている事に気づかないケースがよくあります。
日本の成人92%がお口の中に疾患を抱えることになる原因がこの時期から始まります。
歯がぐらぐらしているのに中々抜けない場合は注意が必要です。
治療後の予防が大切です

むし歯は治療するだけでは、治ったことにはなりません。
むし歯予防のために日々のブラッシングや食生活を整えたり、歯科医院での定期検診でむし歯の早期発見を心がけたりと、お口の中の環境を整える事が大切です。
効果的な治療方法
-
正しい歯磨き
歯科衛生士に正しい歯磨き方法を教えてもらいます。
小さなうちから正しい歯磨き方法を身につけることで、
大人になっても正しい歯磨き方法が習慣として身につきます。 -
フッ素塗布
歯科医院でないと出来ない濃度の濃いフッ素を、3~6月ごとに塗布するだけでむし歯予防になります。 -
シーラント
むし歯は歯の溝からできることが多いので、むし歯になりやすい部分の溝をあらかじめ埋めてむし歯を予防しようという考えの治療です。
特に生えたての歯に非常に効果的です。